生命保険文化センターが「直近の入院時の自己負担費用」について調査したところ、自己負担費用の平均は22.7万円。もちろん、病状や入院期間によって差はありますが、入院に備えて準備しておく金額の目安と考えてよいでしょう。

費用の分布を見てみると「10~20万円未満」が35.3%、「5~10万円未満」が17.9%です。約半数の方が20万円以内には収まっているようです。

「高額療養費制度があるから、月に8万円以上は支払わなくていいんでしょ?」と思われる方も多いとは思いますが、治療費のほかに、「食事代(一日約1500円)」「レンタル代(シーツ・パジャマ・タオル)」「消耗品(テレビカード・オムツ・マスク)」「差額ベッド代(1日3,000~5,000円)」が必要になってきます。

大部屋で過ごされるのであれば、高額療養費医療費の申請をしておくと、ひと月の請求は12万円ぐらいで納まるはずです。

一週間程度の短期の入院でも、薬代や検査費、手術費を合わせると8万円ほどかかることも…

「いやいや、でも大部屋でいいし、差額ベッド代はかからないよ。」というお考えの方でも、「検査や手術を繰り返し行った」「症状が重篤化して入院が長期化した」「大部屋では不都合があり、差額ベッド代の必要な病室に入った」など、状況が悪化すると、支払金額の総額が大きくなります。

たとえば、1人部屋に入ると、差額ベッド代は平均で1日7,563円かかります。つまり、1カ月で226,890円です。純粋な医療費よりも、差額ベッド代の方が高くなるのです…とても大きな金額になりますよね。

★では、自己負担金額平均といわれている「23万円」はいつまでに用意すれば良いのでしょう。

病院で支払いが必要になるのは、①入院前に支払う入院保証金(連帯保証人でもOKの場合も)②毎月の精算日③退院時です。

①の入院保証金という言葉に聞きなれない方も多いとは思いますが、近ごろ入院保証金(入院時預かり金)を請求されることが一般的になってきています。入院前に保証金を預かり、退院時に精算するというシステムです。

入院保証金は一般的には5万円~10万円くらいが相場となっています。入院保証金(預り金)は病院が自由にできるため、高額な病院ですと、15万円以上になっている場合もあります。

病院に急に担ぎ込まれ、「すぐに入院してください」と言われたら、とりあえず入院保証金が5~10万円必要です。(保証金は退院時に精算されますのでご安心を。)医療費+諸費用で約12万円、保証金5万~10万円の17万円から22万円あると安心ですね。

しかし、このようなリスクに現金だけで備えるのはやはり難しいですよね。大きなリスクには、生命保険や医療保険など、別の方法を組み合わせることを考えた方がよいでしょう。

皆さまのご家族の医療保険には入院前に受け取れる入院一時金が付いていますか?